鍼の安全深度、自信ありますか?刺鍼練習台の応用
こんにちは、ユニコママです。
前回の花粉症の記事、けっこう皆様にリツイートしていただけて
とっても喜んでいます。
出来たら❗場所が 解れば❗有難いです🎵
— 中村英登 (@QpmOsEQ5SW70BGI) 2019年3月12日
こんなご意見をいただいたので、
実際にブログに登場した7つのツボのうち、
よく効く4つをご紹介していきますね。
通年性アレルギー性鼻炎患者3名に対して
上星、迎香、合谷、足三里、風池、肺兪、腎兪に対して10分間の置鍼。
週に2回を4週間、計8回の治療を行った。
解説するのは、上記の赤いフォントの4つのツボです。
1)上星(じょうせい)
おでこの少し上、髪の毛をちょっと入ったところにあるツボ。
ちなみに「髪の毛が薄い人はどうするんだよ!」というツッコミがあるので
眉毛の約4cm上ってなってますw
ここは、まっすぐ鍼を刺すとすぐに骨に当たってしまうので
「横刺」や「斜刺」が有効ですね。
2)風池(ふうち)
首にあるツボ。セルフケアだと、お灸も円皮鍼もあんまり向いてません。
プロにやってもらうのがいちばんいいツボですね。
10~20mm刺しても安全です。
ちなみにここ、風邪のときもめっちゃ効きますよね!
3)合谷(ごうこく)
手に親指と人差し指の間にあるツボ。
花粉症だけじゃなくいろんなことに効きます。セルフケアにもおすすめ!
刺すときは、手のひらにむかってまっすぐ10mm程度。
橈骨動脈を狙って刺すと、高血圧にも良いそうです。
4)足三里
足のすねにあるツボ。セルフケアにもおすすめです。
刺すときは、皮膚に対してまっすぐ、垂直に。
うまくひびくと、足のすね前面から足の先まで心地よい刺激が届きます。
安全な刺入深度は15~30mm。
いかがでしたでしょうか。
このように、ツボはいろいろな部分にあるのですが、
場所によって鍼を
「まっすぐ刺すところ」
「皮膚に沿って水平に刺すところ」などの違いがあります。
鍼灸師は、皮膚や筋肉、その他内部組織から伝わってくる情報を
指先で感じながら、
鍼の方向や刺す深さを微妙に調整しています。
こういったことができるのも、やはり刺手の感覚を普段から鍛えているから。
実際の人間の皮膚に刺すことほど勉強になることはありませんが
鍼の刺す方向や角度ぐらいであれば、刺鍼練習台での練習がほんとにおすすめです!
このシリコンに刺した後、横の断面から鍼の深さを覗くこともできるので
「何mmぐらい刺したのか」のめやすにもなります。
鍼は「安全深度」という概念がとても大切で
相手の臓器や神経などを損傷せずに刺鍼する技術というのは
基本的だけど大事なスキルなんですよね。
自分がどれぐらいの深さできちんと刺せているのか
自信ないなあ…という臨床家の先生は
ぜひ、ユニコの刺鍼練習台を使ってみてくださいね^^