鍼の安全深度、自信ありますか?刺鍼練習台の応用

こんにちは、ユニコママです。

前回の花粉症の記事、けっこう皆様にリツイートしていただけて

とっても喜んでいます。

 

unicomama2018.hatenablog.com

 

 

こんなご意見をいただいたので、

実際にブログに登場した7つのツボのうち、

よく効く4つをご紹介していきますね。

 

通年性アレルギー性鼻炎患者3名に対して

上星、迎香、合谷、足三里、風池、肺兪、腎兪に対して10分間の置鍼。

週に2回を4週間、計8回の治療を行った。

 解説するのは、上記の赤いフォントの4つのツボです。

 

 

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1)上星(じょうせい)

おでこの少し上、髪の毛をちょっと入ったところにあるツボ。

ちなみに「髪の毛が薄い人はどうするんだよ!」というツッコミがあるので

眉毛の約4cm上ってなってますw

 

ここは、まっすぐ鍼を刺すとすぐに骨に当たってしまうので

「横刺」や「斜刺」が有効ですね。

 

 2)風池(ふうち)

 首にあるツボ。セルフケアだと、お灸も円皮鍼もあんまり向いてません。

プロにやってもらうのがいちばんいいツボですね。

10~20mm刺しても安全です。

ちなみにここ、風邪のときもめっちゃ効きますよね!

 

3)合谷(ごうこく)

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手に親指と人差し指の間にあるツボ。

花粉症だけじゃなくいろんなことに効きます。セルフケアにもおすすめ!

刺すときは、手のひらにむかってまっすぐ10mm程度。

橈骨動脈を狙って刺すと、高血圧にも良いそうです。

 

 

4)足三里

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足のすねにあるツボ。セルフケアにもおすすめです。

刺すときは、皮膚に対してまっすぐ、垂直に。

うまくひびくと、足のすね前面から足の先まで心地よい刺激が届きます。

安全な刺入深度は15~30mm。

 

 

いかがでしたでしょうか。

 

このように、ツボはいろいろな部分にあるのですが、

場所によって鍼を

「まっすぐ刺すところ」

「皮膚に沿って水平に刺すところ」などの違いがあります。

 

鍼灸師は、皮膚や筋肉、その他内部組織から伝わってくる情報を

指先で感じながら、

鍼の方向や刺す深さを微妙に調整しています。

 

こういったことができるのも、やはり刺手の感覚を普段から鍛えているから。

 

実際の人間の皮膚に刺すことほど勉強になることはありませんが

鍼の刺す方向や角度ぐらいであれば、刺鍼練習台での練習がほんとにおすすめです!

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このシリコンに刺した後、横の断面から鍼の深さを覗くこともできるので

「何mmぐらい刺したのか」のめやすにもなります。

 

鍼は「安全深度」という概念がとても大切で

相手の臓器や神経などを損傷せずに刺鍼する技術というのは

基本的だけど大事なスキルなんですよね。

 

自分がどれぐらいの深さできちんと刺せているのか

自信ないなあ…という臨床家の先生は

ぜひ、ユニコの刺鍼練習台を使ってみてくださいね^^